社会人が独学で行政書士に合格するには、GWの使い方が合否を分けます。
私は2025年2月から勉強を始め、同年11月の本試験で合格しました。約9ヶ月の独学でしたが、振り返ってみると、5月のゴールデンウィークに民法を集中的に叩き込んだことが、その後の伸びに大きく影響したと感じています。
この記事では、実際に使った勉強ロードマップと、科目ごとの感触・つまずき方・乗り越え方を正直に書きます。これからGWに向けて勉強時間を確保しようとしている方に、少しでも参考になれば嬉しいです。
私の勉強ロードマップ(2025年2月〜11月)
| 項目 | 2月 | 3月 | 5月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11/9本試験 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 勉強到達度 | 15% | 30% | 60% | 80% | 100% | — | — | — |
| 習熟(理解)度 | — | — | 30% | 60% | — | 80% | 90% | — |
| 得点(模試等) | — | — | — | 160点 | 180点 | — | 200点 | 195点 |
※勉強到達度=肢別過去問の周回進捗、習熟度=理解の深さの主観評価
6月時点で到達度60%というのは、憲法・民法・行政法の3科目は一通り終えたものの、商法会社法と基礎知識がまだ手つかずだったためです。「問題集を全科目終えた」状態ではなく、主要3科目を一周した段階というイメージです。
1周目でわかった科目別の感触
行政法:取り組みやすいが、精度が問われる
行政法は最初に取り組んだ科目で、問題の構造がわかりやすく「何を聞かれているか」が比較的つかみやすい印象でした。
ただし、進めていくうちに気づいたのが、「細かい論点の差異を問う問題が多い」ということ。「この要件とあの要件、どこが違うの?」という問題が頻繁に出てきて、最初のうちは解答の解説を読んでも「何が違うのか」がわからないことも多かったです。
行政法は「なんとなくわかる」から「正確にアウトプットできる」まで引き上げるのに、繰り返しの訓練が必要な科目だと感じました。
民法:問題文の意味すらわからない
これが本当に苦しかった。肢別問題集の問題文を読んでも、日本語として読めるのに意味が入ってこない。「錯誤」「代理」「物権変動」……単語は知っているのに、何を聞かれているのかがピンとこない。
1周目の民法は、半分以上「なんとなくで進んだ」と言っても過言ではありません。だからこそ、GWに徹底的に叩き直す必要がありました。
憲法:判例の「文脈」をつかむまでが難航した
憲法は「わかるような、わからないような」という感覚が1周目はずっと続きました。問題の答えが判例に基づいて決まる科目なので、判例の結論は覚えられても、なぜその判断になったのかという背景・文脈が腑に落ちない。
2周目以降、判例の「理由」を意識して読むようにしてから徐々に理解が深まり、最終的には比較的得意な科目になりました。憲法は単なる暗記ではなく、「この状況でなぜこの結論になるのか」という文脈の理解が問われる科目だと感じています。
GWが勝負だった
5月のゴールデンウィーク、私はほぼ毎日机に向かっていました。やっていたのはほぼ民法だけです。
社会人にとってGWは「まとまった時間が取れる、年に数少ない機会」です。仕事があると平日は2〜3時間が限界。でもGWなら1日6〜8時間を勉強に充てられる。
この時期に民法を繰り返し解いたことで、「問題文が何を聞いているか」がようやくわかるようになってきました。完全に理解したわけではないですが、「解き方の型」がつかめてきた感覚があった。今振り返ると、大学受験よりも勉強したと思います。それくらいGWは追い込みました。
これから受験する方へ:GWの予定を今すぐ勉強で確保してください。この連休を活かせるかどうかが、9月・10月の模試の点数に直結します。
2周目以降:「何を聞かれているか」を確認しながら前へ
2周目からは勉強のやり方を変えました。問題を解いたら解説を読み、さらにテキストに戻って該当箇所を確認するというサイクルを徹底しました。「なんとなく正解」は絶対にOKとしない。間違えた問題に印をつけ、3周目で重点的に再確認する、という流れです。
間違えるたびにへこみます。焦りも出ます。でも、50代で覚悟を決めて挑んでいたので、勉強から距離を置くという考えには至りませんでした。むしろ間違えた問題こそ、テキストと向き合うきっかけにしました。それが合格に近づいた一番の理由だと思っています。
不安になったときはYouTubeを活用した
勉強が不安になる時期は必ず来ます。そういうとき、私がよく見ていたのが資格スクエアとアガルートのYouTubeチャンネルです。
資格スクエアの森T(森広志先生)の動画は、とにかく面白くて見ていて楽しい、しかも内容が有益という、受験生にとってありがたすぎる存在でした。勉強の合間に見るだけで気分転換になりながら、法律の考え方も自然と吸収できる。「また見たい」と思える先生でした。
アガルートの豊村先生は、受験生に対していつも前向きな声をかけてくれるのが印象的でした。模試で点数が伸び悩んでいる時期でも、「大丈夫、こうすればいける」という姿勢で語りかけてくれる。精神的に折れそうな時期に、豊村先生の動画に何度助けられたかわかりません。
「他の受験生も同じことで悩んでいる」とわかるだけで、精神的にずいぶん落ち着きます。不安になったらぜひ活用してみてください。
独学か、通信講座か
9ヶ月間独学で合格しましたが、正直に言うと「通信講座を使っていたらもっと楽だったかもしれない」と思う場面はありました。
特に行政法の「細かい論点の違い」や憲法の「判例の文脈」は、講師に解説してもらえれば理解がはるかに早かったはずです。独学でいくなら相当な覚悟と時間が必要ですが、通信講座なら効率よく合格ラインに到達できる可能性があります。今から始めるなら、以下の講座が行政書士受験生に人気です。
まとめ:GWに全力を出せる人は合格に近い
- 行政書士の独学は、9ヶ月〜1年のスケジュール設計が現実的
- 6月時点で主要3科目(行政法・民法・憲法)を一通り終えるのが目安
- GWは民法の集中強化に充てるのがおすすめ
- 行政法は「なんとなくわかる」から「正確に答えられる」まで引き上げることが重要
- 憲法は判例の「文脈・理由」を意識すると得点源になる
- 不安になったらYouTube(資格スクエア森T・アガルート豊村先生)で「自分だけじゃない」と確認する
- 2周目以降はテキストに立ち返り、「なぜその答えになるか」を意識して進める
独学は孤独ですが、計画通り進められた達成感は格別です。この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
