社労士試験を9ヶ月でどう戦ったか|模試25点から本番47点までの学習計画と1日の使い方

資格試験(社労士)

このブログは、40代・50代の中年男性が新しいことに挑戦していく記録です。50歳になるにあたり一念発起して行政書士試験に独学で挑み、一発合格しました。そしてその翌年、社会保険労務士(社労士)試験を受けています。

社労士受験編の第4弾は、9ヶ月をどう戦ったのかです。

先に正直なところを書いておきます。計画どおりには、まったく進みませんでした。そもそもスタートからして、1ヶ月遅らせています。模試の点数も最後まで安定せず、択一式は25点から41点まで乱高下しました。それでも本番の自己採点は択一47点。模試の自己ベストを超えています。

その9ヶ月の中身を、記録が残っている範囲で全部出します。

本当は11月から始められた。でも簿記3級を挟んだ

計画の話に入る前に、白状しておきたいことがあります。

行政書士試験の本番は11月。終わった時点で手は空いていたので、その気になれば11月から社労士の勉強を始められました。1ヶ月早く走り出せたわけです。

ところが実際にその1ヶ月でやっていたのは、簿記3級でした。結果は満点合格

なぜ社労士に直行しなかったのか。理由はひとつです。難関資格を連続で受けることに、二の足を踏んでいました。

行政書士試験の9ヶ月は、それなりにしんどい9ヶ月でした。終わった直後に、また同じかそれ以上の山に登る決心は、正直つきませんでした。合格発表も出ていない時期です。

だから、短期間で終わって、結果がはっきり出る試験を挟みました。今にして思えば、あれは助走だったのだと思います。勉強の習慣を切らさずに済みましたし、満点という結果で「まだやれる」と思えたのも事実です。

結果として、社労士の勉強に使えたのは9ヶ月。10ヶ月にできたはずの期間を、自分で9ヶ月に縮めています。ただ、あの1ヶ月がなければ12月中旬に踏み出せたかというと、それも怪しいところです。

立てた計画:12月中旬スタートの3段階

こうして勉強を始めたのが12月中旬。試験は翌年8月23日なので、ちょうど9ヶ月です。行政書士試験のときと、まったく同じ期間でした。

最初に立てた計画は、大きく3つに分けていました。

  • 〜2月:初期インプット期(テキストを読んで全体像をつかむ)
  • 〜4月:過去問演習+インプット期
  • 6月以降:模試期(実戦で仕上げる)

理屈としては、きれいな計画だと思います。問題は、そのとおりに進まなかったことです。

実際:過去問とインプットが、最後まで終わらなかった

つまずいたのは2つ目の「過去問演習+インプット」です。ここに、思った以上に手こずりました。

計画では、周回を重ねるほど理解が深まって、どんどん高速で回せるようになるはずでした。実際は違いました。結局、トータルで4〜5周しかできていません。しかも、最後まで速くならない科目がありました。

その結果どうなったか。直前期に入っても、問題演習とインプットが終わらないまま続いていました。「模試期」という区切りは、実質的に存在しなかったことになります。

ただ、いま振り返ると、これは失敗ではなかったと思っています。試験直前まで基礎をやり続けたこと自体は、間違いではなかったからです。計画が崩れたというより、最初の見積もりが甘かった。それだけの話です。

1日の使い方:朝・昼・夜の3回に分けた

会社員なので、まとまった時間は取れません。1日を3つに割って積み上げました。

時間帯内容
平日朝5時〜(4月からは4時45分〜)1時間(4月からは1時間半)
昼休み30分ほど。アプリで演習
夕食の前後1〜1時間半
休日午前・午後それぞれ4〜5時間

注目してほしいのは、4月から朝の起床を15分早めて、勉強時間を30分増やしているところです。急に生活を変えたのではなく、3ヶ月かけて朝型が体に馴染んでから、少しだけ上積みしました。

ざっくり計算すると、平日が2時間半〜3時間半、休日が8〜10時間。週30時間前後です。9ヶ月続ければ1,000時間を超える計算になります。社労士試験の目安はよく800〜1,000時間と言われますが、実感としても、これくらいは必要でした。

7月からは、妻が家事を引き受けてくれた

もうひとつ、正直に書いておきたいことがあります。

行政書士試験のときは、パートナー(妻)の仕事が忙しく、家事のほとんどを私がやりながら勉強していました。

ところが社労士試験では、7月ごろに妻のほうから「家事はやるから、勉強に集中して」と買って出てくれました。頼んだわけではありません。直前期のいちばん大事な時期に、家事から手を離させてもらえたのです。

そもそもこの資格は、妻に「労務に詳しかったら助かる」と言われたことがきっかけでした。言い出したのは妻でも、最後の追い込みの時間は、その妻が作ってくれたものです。あの1ヶ月半がなければ、いまの点数はなかったと思います。感謝しかありません。

社労士を目指したきっかけは妻の一言だった|「労務に詳しかったら助かる」の本当の意味

昼休みはアプリ(タテスタ)でつないだ

昼休みの30分は、タテスタというアプリの一問一答に使っていました。テキストを広げられない場所でも、スマホだけで演習できます。

記録は残っていないのですが、覚えている範囲では最終的にこのあたりでした。

  • アプリ内の学習時間:約107時間(※アプリで計測した分だけです。9ヶ月の総学習時間ではありません)
  • 正答率:約70.6%
  • ランキング:47位

正答率70%前後というのは、ちょうど合格ラインの水準です。昼休みの30分だけで100時間を超えているという事実は、すきま時間を甘く見てはいけないという証拠だと思います。

6月に、昼休みの中身を切り替えた

ただし、ずっと同じやり方だったわけではありません。

6月ごろ、昼休みの一問一答はどうも集中しきれないと感じるようになりました。そこで1ヶ月から1ヶ月半ほど、同じアプリの中にあるフラッシュカード型(重要語句や数字の確認)に切り替えています。

これが効いたのかもしれない、と思う根拠があります。選択式の点数の動きです。

  • 6月13日の模試:選択式19点(ここが底)
  • 7月25日の模試:選択式33点
  • 本番(8月23日):選択式33点

選択式は、条文の言い回しや数字をどれだけ正確に覚えているかで決まります。フラッシュカードでやっていたのは、まさにそこでした。切り替えた時期と伸びた時期が重なっているので、無関係ではないと思っています。

もちろん、ほかの勉強の成果もあるので断定はできません。ただ、同じすきま時間でも、中身を変えると効き方が変わるのは確かです。昼休みに一問一答が続かないと感じている人は、試してみる価値があります。

模試の点数は、最後まで乱高下した

ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。

模試は全部で8回、すべて自宅で受けました。点数はこうです。

受験日模試択一(70)選択(40)
5/23LEC 第1回3324
6/13LEC 第2回3019
6/20TAC 中間2520
7/4TAC 公開4024
7/18LEC 第3回3023
7/25LEC ファイナル3233
8/2TAC 模試本①4129
8/9TAC 模試本②3626
8/23本試験(自己採点)4733

右肩上がりには、まったくなっていません。6月20日に25点まで落ちて、2週間後には40点。そこからまた30点に戻っています。

そして本番の47点は、模試の自己ベスト(41点)を6点上回っています。模試で一度も出したことのない点数が、本番で出ました。

だから、模試の点数に一喜一憂するのは意味がありません。模試は判定を受け取る場ではなく、どこで失点したかを知る場です。

いちばんきつかったのは「知識はあるのに点が伸びない」時期

勉強を始めたころも、もちろんきつかったです。テキストも問題文も、基本的な用語が分からないので、読んでも頭に入らない。あの絶望感は、行政書士のときにも味わいました。

でも、本当につらかったのは模試の時期です。

知識はある。なのに点数が伸びない。この状態が何度も続きました。勉強していないなら納得できます。やっているのに結果が出ないから、しんどいのです。

そこで、模試の失点をすべて3つに仕分けしました。

  • A:まったく分からなかった(知識がない)
  • B:二択まで絞れたのに外した(知識があいまい・精度不足)
  • C:読み落とし(知っていたのに問題文を読み違えた)

やってみると、はっきりしました。失点の大半はBとCで、Aはそれほど多くなかったのです。ある回は、読み落としだけで択一10問を落としていました。

つまり、必要なのは新しい知識ではなく、精度と読み方でした。ここが分かってから、数字・主体・前後関係を正確に確認する、ひっかけワードに印をつける、といった対策に切り替えています。本番の47点は、その延長線上にあると思っています。

「勉強しているのに点が伸びない」と感じている人は、一度、失点を仕分けしてみてください。たいていの場合、足りないのは知識ではありません。

行政書士試験と比べてどうだったか

2つの試験を続けて受けたので、比較も書いておきます。

範囲の広さや暗記量は、思ったほど変わらない

社労士試験は「範囲が広い」とよく言われます。ただ、行政書士試験を経験した身としては、暗記量も範囲の広さも、そこまで大きな差は感じませんでした。

むしろ、記述式がない分、社労士のほうが戦略を立てやすいと感じました。行政書士試験は記述の出来に合否が左右されますが、社労士は択一と選択だけ。どこで何点取るかの設計がしやすいのです。

ただし、問題は社労士のほうが意地悪

一方で、問題そのものは社労士試験のほうが意地悪だと感じました。

  • 1つの肢の中に、ひっかけがいくつも仕込まれている
  • 条文がそのまま引かれていて、単純に読みにくい

さきほどの「読み落とし(C)」が大量に出たのも、これが理由です。

意外だったのは選択式です。私にとっては、行政書士試験の多肢選択式のほうがとっつきにくい感じがしました。多くの受験生が社労士の選択式を怖がりますが、私の体感は逆でした。

同じだったのは「戦略を誤ると迷走する」こと

2つの試験で共通していたのは、勉強の戦略を誤ると、あっという間に迷走するという点です。そして模試の点数にこだわるのが良くないことも、両方に共通していました。

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今回の新しい武器は、AIだった

行政書士のときと決定的に違ったのは、AIを勉強に使ったことです。使い方は2つでした。

  • 学習計画を立てる:Claude(残り期間から逆算してスケジュールを組む、模試の結果を受けて組み直す)
  • 分からない問題を質問する:ChatGPT(テキストを読んでも腹落ちしない論点を聞く)

独学のいちばんの弱点は、聞ける相手がいないことと、自分の計画が正しいか誰も教えてくれないことです。行政書士のときは、この2つを全部ひとりで抱えていました。

今回は、そこをAIが埋めてくれました。講座を受けなかった私にとって、これはかなり大きかったと思います。

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まとめ:計画は崩れる。それでも積み上げは裏切らない

  • 本当は11月から始められたが、簿記3級(満点合格)を挟んだ。難関資格を連続で受けることに二の足を踏んでいた
  • 12月中旬スタートの9ヶ月。3段階の計画を立てたが、過去問演習+インプットが最後まで終わらなかった
  • 周回は4〜5周。計画より速く回せるという見積もりは外れた
  • 平日は朝・昼休み・夜の3回に分割。4月からは15分早起きして30分上積み
  • 昼休みのアプリだけで約107時間。6月に一問一答からフラッシュカード型へ切り替え、選択式は19点から33点へ
  • 模試の択一は25点〜41点で乱高下。本番の47点は模試の自己ベストを超えた
  • いちばんきつかったのは「知識はあるのに点が伸びない」時期。原因は精度不足と読み落としだった

計画どおりに進まなかった9ヶ月でした。それでも、直前期まで基礎をやり続けたことと、失点の中身を見て手を打ったことは、本番の点数につながったと思っています。

いま計画が崩れかけている人がいたら、そんなに気にしなくていいです。崩れるのが普通です。大事なのは、崩れた後に何を続けるかだと思います。

次回はいよいよ結果編です。合格発表は10月上旬。5月に立てた「目標得点メモ」と本番の点数を並べて、答え合わせをします。

社労士受験編