このブログは、40代・50代の中年男性が新しいことに挑戦していく記録です。50歳になるにあたり一念発起して行政書士試験に独学で挑み、一発合格しました。そしてその翌年、社会保険労務士(社労士)試験を受けました。
社労士受験編の第5弾、結果編です。
合格していました。
ただし、ギリギリです。今年の択一式の合格基準点は47点。私の択一式も47点でした。1点の余裕もありません。
選択式のほうは、合格基準点25点に対して33点。こちらは8点の余裕がありました。ギリギリだったのは択一式だけです。
今年(第58回)は受験者42,510人に対して合格者3,961人、合格率は9.3%でした。合格者のうち50歳代は21.2%。50代からでも、決して珍しい挑戦ではないということです。
この記事では、5月に立てていた「目標得点メモ」との答え合わせと、合否を分けた最後の1点の話を書きます。
試験直後は「全然ダメだった」と思っていた
8月23日、試験会場を出たときの私は、妻に「難しくて、全然ダメだった」とLINEしていました。行政書士試験のときと、まったく同じです。
その後の自己採点で択一47点・選択33点。基準点割れの科目はゼロ。そして今日、合格を確認しました。
▶ 試験直後の「全然ダメだった」はアテにならない|社労士受験を終えた50代の体感と自己採点のギャップ
2つの試験で2回とも、自分の手応えは外れました。試験直後の体感は、本当に当てになりません。
5月に立てた「目標得点メモ」
話は5月にさかのぼります。
模試が始まる前に、択一式で何点取るかを科目ごとに紙に書き出していました。本番の問題の難易度によって、2パターン作っています。

| 科目 | 目標A | 目標B |
|---|---|---|
| 労基・安衛 | 6 | 6 |
| 労災 | 6 | 6 |
| 雇用 | 6 | 7 |
| 労一・社一 | 5 | 5 |
| 健保 | 6 | 7 |
| 厚生年金 | 8 | 8 |
| 国民年金 | 8 | 8 |
| 合計 | 45 | 47 |
見てのとおり、年金2科目で8点ずつ取る計画です。
年金を厚くしたのには理由があります。いろいろな勉強法の動画で「年金は配点が大きく、得点源にしやすい」と言われていたからです。私はその定説を、そのまま踏襲しました。
答え合わせ:合計はぴったり、中身はまるで違った
本番の自己採点を、目標Bと並べてみます。
| 科目 | 目標B | 本番 | 差 |
|---|---|---|---|
| 労基・安衛 | 6 | 8 | +2 |
| 労災 | 6 | 8 | +2 |
| 雇用 | 7 | 5 | −2 |
| 労一・社一 | 5 | 6 | +1 |
| 健保 | 7 | 7 | ±0 |
| 厚生年金 | 8 | 6 | −2 |
| 国民年金 | 8 | 7 | −1 |
| 合計 | 47 | 47 | ±0 |
合計は47点で、目標とぴったり一致しました。
ところが中身はまるで違います。分けてみると、こうなります。
- 労働系(労基・安衛、労災、雇用、労一・社一):目標24点 → 本番27点(+3)
- 社会保険系(健保、厚生年金、国民年金):目標23点 → 本番20点(−3)
労働系で3点多く取り、社会保険系で3点落とした。それがちょうど打ち消し合って、47点になっています。
正しかったのは、定説ではなく自分の実感だった
実は、模試を重ねるうちに感じていたことがありました。労基をはじめとする労働科目のほうが、点を取りやすいという感覚です。
それでも計画は「年金で稼ぐ」のまま変えませんでした。動画で何度も聞いた定説のほうを信じていたからです。
結果は、自分の実感のほうが正しかった。どの科目で稼げるかは、人によって違うのだと思います。他人の勉強法をなぞるより、自分の模試のデータと手応えを信じたほうがいい。これが答え合わせからの、いちばんの学びです。
そしてもうひとつ。合計点の見積もりは当たっても、どの科目で稼ぐかは読めない。だから目標は合計で持ちつつ、科目ごとの配分には余白を残しておく。そのくらいの柔らかさがちょうどいいのだと思います。
なぜ今年の合格基準点は47点だったのか
社労士試験の合格基準点は、原則として択一式が70点中49点です。ただし毎年、受験者の平均点などを見て補正されます。
今年は択一式の平均点が33.6点で、前年より5.2点上がりました。それにあわせて、合格基準点も昨年の42点から47点に上がっています。つまり今年の択一式は、受験生全体にとって点が取りやすい年でした。
自分の点数を受験者の平均と比べると、こうなります。
| 科目 | 私 | 受験者平均 |
|---|---|---|
| 労基・安衛 | 8 | 5.7 |
| 労災 | 8 | 4.5 |
| 雇用 | 5 | 4.3 |
| 労一・社一 | 6 | 5.1 |
| 健保 | 7 | 4.2 |
| 厚生年金 | 6 | 4.7 |
| 国民年金 | 7 | 5.1 |
| 合計 | 47 | 33.6 |
全科目で平均は上回っていました。特に労災は平均より3.5点、健保は2.8点、労基・安衛は2.3点上です。それでも合計は、合格基準点ちょうど。平均を上回るだけでは足りず、全体で13点以上の上積みが必要だったということです。
ちなみに、昨年の基準点(42点)なら5点の余裕がありました。年によって、同じ47点でもギリギリにも余裕にもなります。
合否を分けた「最後に変えた1問」
47点という数字には、もうひとつ話があります。
労一・社一の問2。私はこの問題で、CとEのどちらにするか迷っていました。最初はCにしていたのですが、見直しの時間に深読みしすぎて、最後にEへ書き換えました。
正解はCでした。しかもその肢は、模試でも出ていたものです。大失態でした。
変えていなければ48点。合格基準点にちょうど並んだ47点を見たとき、本当に合格できてよかったと、心の底から思いました。
答えは変えるべきか、変えないべきか
受験の世界には「一度書いた答えは、よほどの根拠がない限り変えてはいけない」という鉄則があります。今回の私は、まさにそれを破って1点落としました。
ただ、話はそう単純ではありません。行政書士試験のときは、本番で2問答えを変えて、2問とも正解していました。あのときは変えたおかげで点が伸びたのです。
どちらが正しいのか。正直、私にも分かりません。それでも個人的には、変えてもいいと思っています。ただし条件があります。
変えた結果、不合格になってもやむなし。そう思える覚悟があるときだけ変える。
今回は合格できたので、ここに書いていることも結果論です。答えを変えるかどうかは、模試などで自分がどう動いて、どうなったかを踏まえて、自分で決めるしかないのだと思います。
模試で答えを書き換えた問題に印をつけておいて、変えて正解した数と、変えて間違えた数を数えてみると、自分の傾向が見えてくるかもしれません。
この合格は、ひとりで取ったものではない
振り返ると、この9ヶ月はいちばん近くにいる人に支えられていました。
そもそもの始まりは、妻の「労務に詳しかったら助かる」という一言です。そして直前期には、妻が「家事はやるから、勉強に集中して」と買って出てくれました。1点差の合格は、あの時間がなければありえませんでした。
▶ 社労士を目指したきっかけは妻の一言だった|「労務に詳しかったら助かる」の本当の意味
まとめ:47点は、計画どおりで、計画外だった
- 社労士試験に合格。択一式は47点で、合格基準点と同点のギリギリ
- 5月に立てた目標(47点)と、合計はぴったり一致
- ただし中身は労働系+3・社会保険系−3。年金で稼ぐ定説より、労働が取りやすいという自分の実感のほうが正しかった
- 最後に書き換えた1問がなければ48点。答えを変えるなら、不合格でもやむなしの覚悟が必要
- 行政書士では変えて2問正解。どちらが正しいかは、自分の模試の経験で決めるしかない
11月の行政書士試験に向かっている方へ。私の社労士の模試は、いちばん低い回で合格ラインの6割弱でした。それでも本番で届いています。模試の点数で、自分を判定しないでください。あと5週間、応援しています。
