【行政書士試験挑戦③】50代を迎える中年男性が勉強を開始

資格試験(行政書士)

みなさんこんにちは。将来「スマートなじいさんになる」ことを目標に、行政書士試験に挑戦した50代の中年男性です。前回は、勉強を開始するにあたって事前調査や準備についてお届けしましたが、今回は、勉強を開始したとき(勉強初期)の経験について、お届けします。
行政書士試験の勉強にこれから取り組もうとされている方のお役に立てれば嬉しいです。

どの科目から勉強するか?

行政書士試験の範囲は、憲法、行政法、民法、商法・会社法、基礎知識と幅が広く、どこから勉強を開始するかで、心が折れるか、否かが決まります。
私は、Youtubeの「ゆーき大学」で説明されていたように、最初に行政法(行政手続法のところ)から取り組みました。

行政手続法は、シンプルな構成の問題が多く、法令などの正誤問題は、比較的取り組みやすいと感じています。

一方で、行政法の最初の方は総論となっており、幅の広い知識が問われてしまいますので、最初に取り組むと心が折れる可能性が高まります。

行政法から勉強開始

行政書士試験の勉強の主軸を「肢別過去問集」に置くことにしていましたので、とにかくひたすら正誤(○×)問題を最初からやっていきました。
Youtubeなどで関連動画があれば見て、その範囲の問題を解く、解答して、解説を読んで、わからない箇所についてテキストを読むといった流れで、勉強を始めました。

行政手続法、行政不服審査法くらいまでは、何とか前に進められたのですが、行政事件訴訟法あたりから、問題文自体がよくわからず、何が問われているのか?よく理解できなくなってきました。
このあたりのところで、最初の壁を感じました

よくわからないから動画を探すのですが、わかりやすい、無料で視聴できるYoutubeの動画は各科目や分野の導入部分に限られており、解説が複雑になる行政事件訴訟法は有料コンテンツになっていることが多いように感じました。もちろん、探せばありますが、その時間がもったいない!!

とにかく、行政法を1周しようとひたすら、間違えながら、解説をざっと見る程度で、国家賠償法、総論まで(地方自治法を除く)を終わらせるのに約2ヶ月くらいかかったと記憶しています。

勉強を開始して感じたこと

大学院の受験以来、試験勉強をほとんどしていません(TOEICの勉強ぐらい)でしたので、最初はとにかく机に向かい、問題に取り組むこと自体が非常に辛かったのを覚えています。

勉強開始しても気が散り、スマホやテレビが気になり、まともに集中できませんでした。
勉強開始時は、平日:30分から1時間土日:2~3時間程度の勉強量でしたが、集中できないため、よくYoutubeの勉強に集中できるBGM(河野玄斗さんのチャンネル?)を聞いていました。2時間のBGMが一巡すると勉強を止めるといった感じでした。

勉強の内容についても、よくわからないまま丸暗記したり、たまたま○×が当たっていたり、といった感じであまりいい勉強が出来ていたとは思いません。

ただ、自分にとって良かったと思うのは、肢別過去問集を使っていたため、よくわからなくても正解することがあり、正解が続くと、その内容を理解できているような錯覚に陥り(本当は全くダメですが…)、少し前向きに取り組めるようになっていました。(3月末ぐらい)

続いて民法へ

行政法の地方自治法を残し、今度は民法を勉強し始めました。
民法でも導入部分は、とにかく無料動画にインプットを頼りました。しかし、民法は範囲が広く、そもそも細分化された無料動画を見てもどこの説明をしているわかりにくく混乱してしまいますので、結果としてはあまりいい選択ではなかったように思います。

民法でも、ひたすら肢別過去問集を解いていきました。同様に、解答、解説を読む、テキストを読むという流れが理想でしたが、何故か、民法が全く頭に入ってこず最初の周回では、解答-解説を軽く読む程度で、浅い学習を行いました。とにかく、問題文書の意味が解らないので、○×を付けるだけでも非常に時間がかかったのをよく覚えています。

このとき、直感でこれから民法では苦労する、点が伸びないような気がするというネガティブなイメージを強く持ちました

民法の1周目は、4月に開始し、GWで休みが多かったにもかかわらず、5月末までかかりました。
しかも、全然内容が理解できていないままの周回でした。

憲法を開始

憲法に移ったのが6月憲法については、中学の公民、大学での基礎法学入門以来になりますが、何となく一般常識的に解けるのではないかと楽観視していました

しかし、その根拠のない自信は、あっという間に崩れ去りました

確かに、天皇、国会等の機関については、一般常識的に解けるのですが、ここで初めて(実際には、行政法や民法でも出てきていましたが…)判例の壁にぶち当たりました

判例は、法解釈の基準で、憲法がどのように解釈されているか?を問われる問題が多数出てきます。ここで、肢別過去問集の解説だけでは太刀打ちできなくなってしまい市販のテキストでもカバーされていない判例が多々あることを知ってしまいました

そこで、新たに購入したのがTAC出版の「みんなが欲しかった!行政書士の判例集」です。憲法の勉強をしていたくらいのときに判例の勉強の必要性を感じて購入したのですが、ここで、行政法や民法の判例も多数収録されており、これから勉強する(読んだり、覚えたりする)量に絶望感を抱いていました

それでも何とか、憲法を6月末までに1回は終えることができました。

勉強初期の振り返り

肢別過去問集のうち、行政法(除く地方自治法)、民法、憲法の部分について、1周するのに約4ヶ月を要しました。しかも、この時点では記憶の定着も悪く、少し焦りを感じました

しかし、勉強計画において到達度は、ほぼ目標を達成しており、習熟度についても3割くらいは出来ているだろうということで、気にせず2周目に突入しながら、理解を深めることにしたのを覚えています。

1周したときに気になったこと

それは、やっぱりその時点での実力ですよね。
この調子で勉強していて、合格点に到達できるのかどうか?6月くらいから気になってきます。
一通り主要範囲を勉強したのだから、それなりに点が取れるようになっていて欲しいという、ロードマップにはない感情が生じてしまいました。
そして、この時期くらいには書店に模試(3回分)とかが並んでいますので、つい1冊買ってしまいました。(実際にやってみたのは6月末くらいです。)

4ヶ月くらい勉強を続けて変わったこと

5月の初めごろから、平日は朝5時くらいに起きて、朝食の準備(我が家では、一番最初に仕事に出るので私が準備します)前の1時間帰宅後もしくは夕食後の1時間くらいを勉強に充てるようにしていました。それに伴い、夜は当然寝るのが早く、10時くらいには就寝するといった朝型体質に変化しました。

勉強継続に対する辛さがかなり緩和されました。勉強している範囲の広がり、新しい知識が入ってくる楽しさもあり、開始直後に感じていた毎日勉強する辛さは感じなくなり、これくらいの時期から勉強が習慣化できたと感じています。

隙間時間をどん欲に活用することもできるようになりました。出張の際には、問題集をコピーして持って行くなど、この出張の空いている時間に最低これだけは勉強しよう!というマインドにもなりました。

まとめ

これまで、勉強開始から約5ヶ月について、どの様に勉強に向き合い、どの様に感じてきたか?についてお届けしました。これくらいの時期は、初めてということもあり、恐れを知らず、どんどん勉強するといったマインドでした。しかし、この後、心が折れる事態が頻発します。

次回は、直面した困難についてお届けします。次回もお楽しみに!