はじめに
皆さんこんにちは!40代後半の中年男性で元研究者の私は、普段同年代向けにスキンケアを中心とした話題を提供していますが、今回は、博士課程の学生等で研究者を目指す若者向けに、ドクター論文がうまく進まなかったり、投稿論文がリジェクトされてしまったりしたときに陥りがちな、気を付けたい点について5つのことを紹介します。
そもそも、このような内容を書こうと思ったきっかけは、投稿論文の査読をして、結果としてその論文をリジェクトするという判断をしたことがきっかけです。博士課程の学生時代につらかった思い出がフラッシュバックしたような感覚とそこから何とか頑張れた経過を皆さんと共有し、役に立てればと思った次第です。
論文作成で追い込まれても気を付けたいこと①:しっかりと睡眠をとる
学位の審査に向けては、査読付きの論文誌への掲載が3~5報以上(各大学院や学科によって異なる)必要となりますが、そのための論文投稿をしたり、リジェクトにあったりすると、なかなか気になって眠れませんよね。
しかし、冷静になって考えれば、投稿中はすでにいったん手を離れていますので、もはや自分では何もできませんし、残念ながらリジェクトで帰ってきてしまった場合、くよくよしても結果を覆すことはそのままではできません。夜、布団に入ってから、将来(時間が限られているのが博士課程の学生にはつらいところ)に対する不安から、「あれや」「これや」と考えてしまう気持ちはわかりますが、睡眠時間が短くなって結果としてパフォーマンスが下がっては元も子もありません。
もし、思考が迷走してなかなか寝付けない場合、毒にも薬にもならないようなマンガを読んでみると意外とすっきりと眠りにつける気がします。私がよく読んでいたのは、「美味しんぼ」です。文字が多くて、小難しく書かれていますので、睡眠を欲しているときはストンと眠りにつけた記憶があります。少し古いマンガなので、今となっては問題となる箇所も多々あります。あとは、「OL進化論」とかです。
論文作成で追い込まれても気を付けたいこと②:お風呂にはしっかり入る
実験系の研究をやっている場合、とにかく研究室での拘束時間が長くなる傾向がありますよね。実験×論文執筆という激務をこなすために、昔は(今はもうない?) 研究室に何日も寝泊まりする人も結構いました。家にあまり帰らなくなってくると、お風呂に入る(シャワーを浴びる) 頻度も低下してきます。そのような状態が長く続くと、気になるのは抜け毛です。これはドクターコース「あるある」なのかもしれませんが、20代の皮脂の多さと体力的な無理が効く状態が重なり、若くして頭髪を失ってしまい何故か貫禄のあるドクターコースの学生さんというのはどこの大学でも見かけます。
実際に私の知り合いの学位取得者は「ドクターのときはほんと大変だった。ドクター論文を書いているときはずっと大学に寝泊まりしていて、髪の毛が抜けてきて薄くなってきていた。不思議なもので、それに気づくとそこを隠そうと他の箇所の髪を薄くなった箇所に手で寄せようとしていた。そんなことしている自分にハッと気づき、家に帰り、研究生活パターンを見直した。」と言っていました。さらに、「でも、あの時そのままだったら、気付かずに禿げを隠すバーコードヘアー一直線だったかもしれない」とも言っておりました。
20代後半は早ければ、頭髪を失ってしまうような変化が訪れます。貴重な頭髪を失わないように、少なくとも1日1回くらいはシャンプーで頭皮にたまった脂を洗い流し、リフレッシュしましょう。
論文作成で追い込まれても気を付けたいこと③:食生活の規律を守る
論文を集中して書いていたり、リジェクトされ気分が落ち込んだり、学位取得を目指す博士課程の学生はかなりストレスを受けてしまいます。そのストレスが食生活に与える影響は非常に強いです。ストレスが高くなったとき、過食してしまう場合と何ものどを通らない場合に大きく分かれます。また、常に過食になるというわけでもありません。事実、私の場合、初期のリジェクトの際には食べ物がのどを通らないような状況でしたが、ドクターコースの学生時代の最後は過食気味で少し太り始めていました。
食生活が乱れるのを抑えるには、普段どの程度の量を食べていて、適量を把握しておく必要がありますがストレスを受けているときは感じ方がまちまちなので、難しいところです。できれば、何をどの程度食べたかを普段から記録しておくことが望ましいですが、難易度はかなり高いです。
また、飲み物については、カフェインの多量接種にも要注意です。睡眠を妨げる原因となります。コーヒーや栄養ドリンクの必要以上の飲みすぎには注意し、夕方以降の摂取は控えるようにしましょう。
論文作成で追い込まれても気を付けたいこと④:少しでも体を動かす
いやいや、追い込まれているときに運動?って思う方もいらっしゃるかもしれませんが、適度な運動は脳を活性化させるのに重要です。私の知り合いの教授も「いい論文のアイディアが出るのは机の前ではなく通勤中の歩いているときが多いので、必要な時は意識して一駅分歩く距離を伸ばしてみたりしているんですよ」と言っていました。
学生時代にはおそらく大学の近くに住んでいる人が多く、家-研究室-生協くらいの距離しか移動しなくなってくると思います。家を出る際に少し早めにでて、遠回りして研究室に行くなどのウォーキングにより気分転換を図って、論文に取り組んでみるのも効果が期待できます。
私自身も学生時代に少し遠回りして、家に帰ったり、買い物をいつものスーパーじゃない少し遠いところでしてみたりして、移動距離を増やしていました。
とにかく、精神的に追い込まれていても、急がば回れ的に慌てずに、少しの時間を移動程度の運動、軽いウォーキングにあててみましょう。
論文作成で追い込まれても気を付けたいこと⑤:心の平静を保つ
論文がリジェクトされると、気分的には相当落ち込んでしまいます。そんな時、他の人の論文がアクセプトされた等の話を聞いてしまうとつい、「あいつが書いた論文なんて・・・」と文句を言ってしまったり、優しい声をかけてくれた友人や家族にも「本人じゃないとこのつらさは分からない」的な心無い返しをしてしまったり、する可能性が高くなってしまいます。
基本的には、学位取得自体は自分がやりたくて挑戦しているので、冷静に考えると、酷いですよね。このような気持ちが高まってくると危険信号なので、いったん丸一日くらい休むのも手かもしれません。
もっとまずいのは、論文がリジェクトされたことにより、悲観的になりすぎて精神的に自分を追い込んでしまう場合です。そのような兆候に気付いた場合、周りの人でもですが、いったん休んで、病院にかかるのも必要かもしれません。
実際に、私がいた研究室でも、ドクターコースに入った留学生が、論文のリジェクトをきっかけにそのような状態となり、いったん帰国するかどうかなど、指導教官の教授が派遣元に連絡するなど、かなり大変な事態になりました。最終的にはその留学生は精神科に通院して、薬を飲みながら、何とか東湖論文を書き上げ、無事に学位を取得して帰国したようです。その点は後日談を聞いて安心しましたが…
ただ、研究者を目指すにあたって、未知への挑戦をしていくにあたって、いろいろな事態を楽観視できるようなマインドでないと、学位を取ってもその後の研究生活では更なる試練を乗り切ることはできないかもしれません。大成した研究者は楽観主義者が多いですから、論文作成が上手くいかず、追い込まれた経験もよいものととらえるマインドも必要でしょう。
まとめ
論文作成で追い込まれても気を付けたいこと5選を紹介いたしました。
私は20年以上前に地方の国立大学で学位を取得したため、現在、皆さんの置かれている環境とは時代、場所ともに大きく異なるため、状況が合わないかもしれません。ただ、私の過去の経験を掲載することで、少しでも気楽に、前に進むのに役立てればと思った次第です。イラストのような体系にならないように注意しましょう。中年になったときの見た目も大切ですよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が役に立ったと思った方はコメントやシェアをお願いします! 元研究者の叫びでした。またの機会をお楽しみに!
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まずは、「美味しんぼ」巻数が多いのですが、最初の方が意外と面白いです。時代の差を感じられます。
↓睡眠スコアを上げられる、枕。私が使っているものです。自分に合う枕を探してみてもいいと思います。
↓毛根にたまった脂を流すのに最適。すっきりするシャンプー。私は今も使っています。
↓心が乱れそうなときに読むのに適した本です。平静を取り戻すのにいかがでしょうか?